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もっと航空宇宙博物館を見たかったが、 せっかくだから目の前の美術館に足を運ぶ。 目の前と言っても、5分以上は歩くのだから、 もうこの辺で足に出来たマメの痛みが感覚を失ってきた。
入り口の吹き抜けの高さに驚いた後、天井の高いギャラリーを歩き回る。 子供が出来てからというもの、ゆっくりと絵を見ると言うのは、実に久しぶりだ。 大英博物館、オルセー美術館と子供が出来る前に、二人で行った時の事を思い出した。 カミさんも来たかったろうな。まぁ許せ！
遠くの方に掲げてある、とある部屋の絵に惹かれて近づいていく。 James McNeill Whistlerというアメリカの画家の作品で 「The White Girl」というものだ。ドレスの白やカーテンの白、 などが微妙な色使いで描かれている。
またもや係員が説明しているのに出くわす。 彼女の説明によると、この絵は女性を見る視線、 床に敷いてあるトラを見る視線との異なる視線で書かれているもので、 この異なる視線の部分は、日本の絵から影響を受けたものだそうだ。 私は絵にはあまり詳しくないので、まったく気が付かなかった。
彼女曰く、作者がフランス・パリで見た日本の絵画に影響されたらしい。
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Last modified: Thu Oct 21 03:50:41 1999
