身障者

アメリカ、特にオレゴンに来てあらためて思ったのが、 ここは身障者に対して手厚く配慮されていること。

配慮という言葉を使ったのは、これは単に身障者を特別扱いして守っているのでなく、 自立できるように考慮されていると感じているからです。

例えば駐車場。 どこに行っても駐車場の一番良いスペースは、身障者用になっています。 しかもドアを大きく開けられるように、車2台分のスペースはとってあるところが、 ほとんどです。 日本のドライブインのように、身障者用のスペースに違法駐車してしまう、 というマナー知らずの人もいません。 もっとも罰金が、他にくらべて高いという理由もあるでしょうが、 それだけが原因でもないと思います。
調べる時間もないので私は詳しく知りませんが、 きっと行政の指導もあって、 店舗も身障者用の駐車場スペースをちゃんと確保するのだろうと思います。 が、こういう規制は結構なことでしょう。

例えば市内を走るバス。 車椅子の乗り降りに便利なように、リフトが付いていますし、 足の弱ったお年寄などのようにステップが高くて登れ無い人のために、 出入口のある右前の車高が下ったりします。 横浜の埠頭などで、 アメ車がガックンガックン車高を変えるのは見たことがありますが (←それは違う目的だけど)、 あの大きなバスまで車高を変えているのを見たときは、驚きでした。
ポートランドを走る路面電車も、車椅子の人などが乗り降りするときは、 道路との溝を無くすように車体の下から鉄板が延びてきて、 スロープを作る様な仕組みになっています。なかなか考えられています。

そして例えばトイレ。 小さなレストランなどは仕方無いでしょうが、 スーパーや学校などでは、必ずと言って広い身障者用のトイレがあります。

日本と比べて土地が広いからというのは、もちろんあるでしょうが、 その辺の余裕というか、ゆとりというか、暖かさが羨ましく思えてしまいます。
私にも車椅子の従兄弟がいました。 彼は野球が好きで大リーグにも興味があり、アメリカに来るのが夢でした。 暖い季節を待って呼びたかったのですが、間に合いませんでした。

参考: 障害者国際交換プログラム・フットルース
オレゴン/ ユージンで、毎年ツアーを開いているようです。
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Last modified: Mon Nov 27 23:14:00 -0800 2000