Traveler's Check
T/Cには2個所サインする場所がありますよね。

実はこの2個所にサインしたT/Cを落としてしまった事があるんです。しかも$100。おお間抜けでしょ。でもCorvallisの人柄の暖かさ、治安の良さもあり、なんと戻ってきたのです。

友人に立て替えてもらったお金をT/Cで支払おうとして、その友人の前で2番目のサインをしたのですが、その後でやはり現金で支払う事にし、サインしてしまったT/Cを後で銀行に持って行くつもりでチェックブックに挟んでいたのでした。

そのT/CをCorvallis, 9thのRiteAid(当時はPayless Drugstore)内で、どうやら落としたのです。パーソナル・チェックと違って、T/Cの場合は宛名がないから、誰でも換金できるはずですよね。T/C番号も控えていなかったし、2個所にサインしてしまったので諦めていました。

そして数ヶ月が立ち、私もすっかり忘れていた頃に、トーマスクック社からチェックを落とさなかったか?と電話がありました。私は「はぁ?」ってな感じでした。当然ですが、様々な質問で本人確認をしてきました。最後にトーマスクックは私に暗証番号を与えて、「YYYY銀行XXX支店に行って、この暗証番号を伝えなさい。」と言ってきました。まるでゲームのようだったのを覚えています。言われるままに、銀行の窓口で暗証番号を伝えた後に$100キャッシュを手にしました。

ただ後から考えると、どうやって私の電話番号を調べたのかも不思議です。T/Cには名前も住所も電話番号も書かれていないので、下記のようにたどっていったとしか考えられません。

まず落とし物のT/Cに書かれている通し番号から、トーマスクックは発券した銀行を特定したのでしょう。その銀行(OSU Credit Union)の控えで私の購入記録、口座を特定し、口座情報から私の電話番号を特定したはずです。でも銀行から直接私に電話させずに、トーマスクックを介して私に探りを入れたあたりが、こみいった手順です。 銀行窓口で、更にトーマスクックに確認連絡をしていました。考えてみれば、$100以上の人件費がかかっていそうな、手間のかかった作業だと思います。

紛失届を警察にも出していない人間に、そこまで日本でしてくれるでしょうかね?
恐らく、オレゴンならではの出来事でした。